第75回カットコンクール優秀作品「丼船」

作品名:「丼船」
作者:中村丼一【佐賀県】 

 これは丼を船にしてどこかへ向かうという夢のあるようであり豪快な作品だ。船乗りの者が丼に海老天や何かの天ぷらを乗せて、航海に出発している様子が伺える。巨大天ぷらをのせている点が、食事には困らないというメリットを一見感じるが、雨が降った場合の事が若干考えられていず詰めが甘いようだが、そこは「天丼のタレも甘いですよ」というしゃれっ気があるようなのでむしろ吉。海老天のシッポの部分に旗を付けるという勇ましさ。十中八九、カモメ達にも天ぷらを食べられるだろうが、そこは船乗りの慈悲。まさかとは思うが、ご飯もしっかりと入っている可能性があるのがしっかりしているので今回の優秀作品にしました。(パンダ会長)
 

Share

第55回カットコンクール優秀作品「曼荼羅菓子」

作品名:「曼荼羅菓子」
作者:意味田安子【福島県/喜多方市】

 はじめ見たとき何がなんだか分からず心を揺さぶられました。よく見ると、包装されたお菓子なんですね。そして、絵柄に曼荼羅が描かれているという神秘さよ。まさにお寺に奉納するかのようなたたずまい。豪華なお菓子なり。しかし、それは包装のみで、中身は十中八九、日本で有名なあのルマンド的なお菓子なり。それであっても、絶妙な美味しさなので人気があるお菓子なのでしょう。食べ終わった後もなかなか捨てにくいのでエコ的でもありますね。エコ菓子と名づけたくなる逸品。しかも、切って開ける様はまさに砂曼荼羅のようで「無常」を象徴しているようなり。ギザギザの包装を切る部分も絶妙な角度で切りやすいのが便利なので、今回の優秀作品に選びました。(シノビ)

Share

第53回カットコンクール優秀作品「蟹隠れ」

作品名:「蟹隠れ」
作者:ヴィクトール・カニン【オーストリア】

ほほぅ。これは自然の摂理を描いているような作品ですな。三日月の夜になるとナンに隠れる蟹がいましたよ、という事を報告している報告作品ですな。それか、作者はシノビ君のように忍者に憧れを持っていて、忍者の技を蟹という小動物に適応させたあの忍者小動物法の手法を用いているようでもある。もしくは、インド好きな作者が焼きたてのナンを蟹の隠れ家に使ってはどうだい?という提案をしている作品なのかもしれない。いずれにせよさっぱり意味が分からないのが魅力で、何らかのメッセージを含んでいるようなクイズ的作品とも言える。ほんのりと甘みがありつつ、しつこくない味のアツアツのナンは魅力的なので今回の優秀作品に選びましたよ。(教頭)

Share

第48回カットコンクール優秀作品「車付きカレー入れとスプーン」

作品名:「車付きカレー入れとスプーン」
作者:ポール・ラジーニ【イギリス/エイブベリー】

 カレー好きにも程がある作品ですね。あのカレーを入れる容器に車を付け、簡単にテーブル内を移動させることができるという発明を表しています。しかも、スプーンにまで車を付けるとは驚き。さぞ美味しいカレーなのでしょう。なぜならば「NICE」という率直さを表す言葉があるなり。作者は若干ずぼらな性格なのだろうと思えますが、カレールーを手に持つことで手の微妙な温度で味が変わってしまうという料理人的発想の持ち主なのかもしれません。スプーンも同じ発想なのでしょう。スプーンの熱伝導率を精妙に計算した結果、車を付けるのがベストという作者独自の計算方法なり。でも入れ物にはしっかりと持つ所が着いている「どのように使っても自由ですよ」という柔軟性が感じられる点がお茶目であり、今回の優秀作品に選んだなり。(シノビ)

Share

第46回カットコンクール優秀作品「豆腐と言われた私」

作品名:「豆腐と言われた私」
作者:フレデリック・ピンスケル【ポーランド】

 
ほほぅ。これは何か奥深いメッセージを感じさせるメッセージ作品ですな。小人風なこれから買い物に行くかのような少年が、預言者かお医者風な男に「豆腐だよ」とアドバイスを受け納得している納得作品。きっと何を買ってよいのか分からず相談をしたか、家で待っている母親に美味しいものを食べさせてあげたいという親孝行の気持ちが出ているかのどちらかでしょうな。この男が考えている豆腐に顔が描かれている点から「どんなものにも知性があるのだよ」というメッセージを一緒に伝えているのかもしれない。指を刺している点から、小さな少年にも心が見えているという透視的な作品感もある。しかし、豆腐のツヤが実によい。きっと新鮮な豆腐なのだろうという理由で今回の優秀作品に決定したのですよ。(教頭)

Share

第45回カットコンクール優秀作品「バースデーケーキ花火」

作品名:「バースデーケーキ花火」
作者:カーヨン・ベルグ【ルクセンブルク】 

 なんともナウいケーキ的作品の傑作だ。誕生日を祝うかのような景気がよい花火が華やかで思わず踊りたくなるような気持ちになってしまうのが祭りの醍醐味。ケーキの上には西洋的な印象を持つお城が建立されておりますな。その横には小さいが、このケーキを作ったと思われる小柄なパティシエがほほ笑んで、こっちを見ている姿がきっと誕生日の人に何かメッセージでも伝えたいのであろう。「素敵な一年になりますように」というメッセージか「さぁ、パーティーですよ。華麗なステップで踊りましょうよ。」とでも言っているのかのどちらかだ。スライム的な姿に見えてしまうが、クリームと思われるものも笑顔なのが本日のラッキーアイテム。個人的に、☆の層がどんな味なのか、お城の土台部分はどうなっているのか、城のサイズなど気になって仕方が無いが、そんな魅力満載のめでたい作品ということで今回の優秀作品に選びました。(パンダ会長)
 

Share

第40回カットコンクール優秀作品「ヨーグルティ」

作品名:「ヨーグルティ」
作者:ノリチェビー【ブルガリア】 

 これは可愛らしいとミステリーの中間に位置しそうな作品ですね。ヨーグルトの蓋を開けると、温泉が表れるというビックリ作品。びっくり商品と言ってもいいでしょうね。容器に42℃というマークが入っているので、快適な温度であることが分かります。ヨーグルトと思って購入して、空けたら他の人が入っているという温泉だとしても、消費者の責任になるのかもしれませんね。びっくりするためだけの作品かもしれませんが、入っている人が気持ちよさげなので癒し的で「ゆっくりと体を休めることも大切ですよ」というメッセージを伝えているメッセージ商品。しかし、サイズ的には中に入っているのは小人かヨーグルテイというヨーグルトの妖精でしょう。それかネーミングの様子から、ヨーグルト風呂の提案なのかもしれませんね。深さや構造やサイズなど、この作品も現代の尺度業界に対する一つの挑戦状の域に達しているので、今回の優秀作品に決定しました。(シノビ)
 

Share

第5回カットコンクール優秀作品「縄文アイスクリーム」

作品名「縄文アイスクリーム」
作者:佐藤里宏【愛知県知多市】

実に独創的な作品ですな。通常、コーンとなるところが縄文土器風なモノでできていて、そこにアイスクリームが盛られているという斬新さ。できれば本物の縄文土器を使いたいという作者のメッセージも伝わる作品だ。地球では商品化は難しいだろうが、作者の夢が綴られている点がよし。縄文土器のアイスクリームを得意気に持っている子供と思われる人物の顔もどこか誇らしげだ。半ズボンに長袖なので、完全に夏ではないと思われる。しかし、再び服に2012という数字が象徴的。日本の季節で6月頃なのだろうか。子供の手の長さからも分かるように、遠近法的な技術は乏しげ。だがしっかりと縄文土器の柄の部分を持っていることから、縄文土器に持ちやすさの工夫があるのだろう。独創的な視点から、今回の優秀作品に選定した。(教頭)

Share