第112回カットコンクール優秀作品「登山」
作品名:「登山」
作者:ヨハン・ソニアス【ルクセンブルク】
ほほぉ、これはかなりダイナミックな作品ですな。ビルや木や家が並ぶ山の麓の町というイメージの町があり、その向こうに並ぶ連峰を豪快に歩いている様子が描かれている。遠近感がさっぱりなっていない点は否めず、大男か大女が山を登っているのか、小人の街にある山を普通サイズの者が山に登っているのかのどちらかですわ。いずれにしても、一般的な登山からは程遠い勢いがあり、登山という言葉がこの場合適切なのかどうか、一つの言葉業界への挑戦状とも取れる問題作の一つ。「たまにはダイナミックにいきましょう。ダイナミックな動きの中に自分を知るヒントがあるでしょう。」という、おみくじで言うところの末吉的なメッセージが込められていそうな作品。山を練り歩く者の靴下のデザインセンスに惹かれたので、今回の優秀作品に満場一致で決定しました。(教頭)
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