第14回カットコンクール優秀作品「宇宙カメラ」
なんとも不思議な作品だ。一見迫力があるだけの作品に感じたが、よく観察してみるとカメラのレンズに宇宙が写っているようだ。これは逆カメラと呼べる手法を取り入れた作品だ。通常はファインダー越しに情景を写すのがカメラなのだが、レンズ側から撮影者である女性を実は映すと、そこには宇宙が広がっているという、人間の内面を象徴的に描いているようだ。レンズの中にはいろんなものが写っていて楽しそうだ。宇宙人的なものもいるが、これはきっと作者の自我(エゴ)を描いているのかもしれないとおぼろげに思わせる。レンズの隣にある、ずさんな遠近法を用いているのか、それともピラミッド状のものなのか、興味が注がれるモノが描かれているのが吉。これまた話題が尽きない作品なので、今回の優秀作品に選んだ(パンダ会長)
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