第114回カットコンクール優秀作品「カレーの中の存在達」

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作品名:「カレーの中の存在達」
作者:カップ・ナム・ヌン【タイ/バンコク】

 これはパーティー感覚溢れる作品だ。カレーのルーの中にたくさんの存在達がいましたよ、という発見報告作品の一つ。カレーというタイトルが無ければ、一見シチューとかチャウダー系スープを掛けたご飯のようにも見えアバウト感満載だが、一石二鳥的で良し。ルーの中で「わっしょい、わっしょい」とまるで祭りを楽しんでいるかのようにたくさんの笑顔や姿が見えているが、これはきっとカレーの精霊達に違いない。そして、笑顔の点からカレーは甘口率が高そう。精霊達は自由にルーの中や、具の中に意識を投影してカレーそのものを楽しんでいる。若干、カレーを食べたい者にとっては食べ難くなった感は否めないが、「視点を変えれば、楽しみ方もいろいろとあるものですよ。」という工夫心をくすぐるメッセージ性が半端無くある点が吉。炊き立てのライスに気の利いたカレーという絶妙なバランス感が十分なので、今回の優秀作品にした。(パンダ会長)


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第113回カットコンクール優秀作品「隠し風呂」

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作品名:「隠し風呂」
作者:湯見アコ【福島県/喜多方市】

 これは大発見な作品なり。どこかに隠されていると言われる秘湯中の秘湯を大雑把に描いている作品なり。忍びの道にいるものでさえも発見するのは大変そう。どのように入湯するのかは全くの不明だが、どこかに秘密のゲートがありそうな雰囲気が十分あるなり。しかし、既に湯に浸かっている者がいて、とても気持ちがよさげなり。湯加減は大体39度くらいのようなので、長く浸っていられそうだ。よく見ると湯気が地上に流れていて、通気孔がしっかりとあるのが自然の工夫。しかし、湯の成分の影響で若干生態系に影響があるようで、珍しい新種的な植物ばかりが生えているのが、隠し風呂のヒントなり。「まぁ、そんなに急がずに、ゆっくりとリラックスしたり、たまには立ち止まってみると、探しているものが見付かるかもしれませんよ。」という声がお風呂場でありがちなエコーな響きで聞こえてきそうなり。湯に浸っている者が頭にのせているものはタオルに一見見えなくもないが、なんかナンっぽいのも秘密がありそうなので今回の優秀作品にしました。(しのび君)


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第112回カットコンクール優秀作品「登山」

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作品名:「登山」
作者:ヨハン・ソニアス【ルクセンブルク】

 ほほぉ、これはかなりダイナミックな作品ですな。ビルや木や家が並ぶ山の麓の町というイメージの町があり、その向こうに並ぶ連峰を豪快に歩いている様子が描かれている。遠近感がさっぱりなっていない点は否めず、大男か大女が山を登っているのか、小人の街にある山を普通サイズの者が山に登っているのかのどちらかですわ。いずれにしても、一般的な登山からは程遠い勢いがあり、登山という言葉がこの場合適切なのかどうか、一つの言葉業界への挑戦状とも取れる問題作の一つ。「たまにはダイナミックにいきましょう。ダイナミックな動きの中に自分を知るヒントがあるでしょう。」という、おみくじで言うところの末吉的なメッセージが込められていそうな作品。山を練り歩く者の靴下のデザインセンスに惹かれたので、今回の優秀作品に満場一致で決定しました。(教頭)


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第111回カットコンクール優秀作品「クールな馬」

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作品名:「クールな馬」
作者:ビクトル・ヴェインヘルマー【チェコ/プラハ】

 とんでもない作品が届いたものですな。タイトルの馬と書いていなければ、一体何なのか分からない程の雑さ加減がちょうどよい作品。一見、シマウマのように見えるが、よく見ると豹柄風な風貌よ。たてがみと尾っぽが実にクールさが出ていて、メタル的でもあるしビジュアル系的でもあるし、若干ロカビリー風な感じも出ているのが吉。きっとすごいリズムに乗って洒落たステップを踏んでいるのでしょう。その証拠によい笑顔。「さぁ、一緒に踊りましょう。踊ることは心身のバランスを楽しく取ってくれるのです。」と馬語を巧みに使って伝えているような味わい。斬新さに心を打たれたので、今回の優秀作品に出走が決まりました。(パンダ会長)


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第110回カットコンクール優秀作品「ハイパーエプロン」

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作品名:「ハイパーエプロン」
作者:オムニ・ジュゴン【韓国/チュンチョン】

 まさに革新的な発明作品なり。パーマのパンチが効いていて一見男性的な側面も見せてくれているお母さん的な人物が料理をしていますが、そのエプロンはテクノロジーなり。何やらレシピ的な映像がエプロンに映し出されていてまさにハイパー。しっかりマウスも付いているので、これはコンピューター内臓型エプロンなり。位置的に見難いようで、なんでわざわざエプロンにハイパーなテクノロジーを付けたのか?とか、油汚れはどうしたらよいのか?とかマウスはどうやって使うのか?とか重さは意外と軽いのですかい?等の質問が飛び交うイメージが浮かぶが、そんな疑問を払拭するほどお母さんの笑顔がよいのが好印象なり。「クリエイティブなアイデアはどんなものであっても、自分らしい道を展開させてくれるんざますよ。」というよくありがちな口調で深いメッセージを伝えている作品なんでございます。お母さんが持っている調理器具の柄が長くて、使い易そうなので今回の優秀作品にしたのです。(しのび君)


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第109回カットコンクール優秀作品「古代の扉」

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作品名:「古代の扉」
作者:ブリジット・オーウェン【モロッコ/カサブランカ】

 ほほぉ、これは神秘的でありながら笑顔が豊かな作品ですな。何やら古代の神殿的なゲートをイメージさせる扉から羽が生えた紳士的な人物が「やぁ」と飛び出てきているわい。毎度お馴染みの紳士作品と言えますな。そのゲートの横には何やらボタンのような丸いものがあり、陽気でステップの一つでも踏んでいそうな首が若干長めのネコ的な生物が押している。きっと、これがこの古代の扉を開けるボタンだったのかもしれませんな。アトランティスなどの古代の時間軸と繋がっているゲートの可能性がありますな。紳士もネコも驚きもせずに笑顔でいらっしゃるのが吉兆よ。これはネコの体の意識が古の情報を持っていて、扉を開けるボタンがどれなのかを既に知っていたのかもしれませんな。「焦らず今に集中していれば、動揺せずに全てを知っている状態になりますよ。」というようなメッセージが扉の中から聞こえてきそうな雰囲気だけがある作品。紳士のズボンがゆったりめで余裕を感じさせられるという理由で今回の優秀作品に決定しました。(教頭)


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第108回カットコンクール優秀作品「イルカ鳩の祈り」

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作品名:「イルカ鳩の祈り」
作者:富 一弘【東京都品川区】

 平安への祈りが込められている作品だ。イルカ鳩という新種の生物が善光寺的な寺院へと向かいながら、お経を唱えている姿が描かれている。唱えているお経は般若心経っぽくてサンスクリット語のオリジナルのマントラであるハートスートラの「Gate Gate Paragate Parasamgate Bodhi Svaha」か、イルカ鳩独特の祈りの音かもしれない。いずれにせよ安らかな顔でゆっくりと寺院へと進んでいるようだ。イルカ的要素があるので、水が無いのが若干の心配はあるが、鳩的要素が強そうで水は無くてもへっちゃら感が漂っているし、そんな心配で祈りの邪魔はしたくない気持ちが強い。「祈りはパワーですし喜びです。どんな時でも健やかさを祈っています。」とハトの平和とイルカの遊び心が見事にマッチしているし、108回目というマントラ的要素もマッチしているので、今回の優秀作品にしました。(パンダ会長)


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第五次元世界には食べ物はありますか?

Q.オカキョウの批評の中には食べ物の話やらが登場する事がありますが、第五次元世界には食べ物はありますか?【ペドロ2世(スペイン)】

Q.ちなみに5次元世界にもチョコレートパフェ的な食べ物はありますか?【チコクロリン(新潟県上越市)】

Q.オカキョウではお目出度い時には祝杯やら乾杯やらをあげるものですか?【サマンサ・ゴーウェン(バハマ)】 他

 ほほぉ、たくさんの食べ物や飲み物に関する質問が来ていますな。素朴な質問ほど深い質問なので要注意なのですよ。こちらの世界には人間が考える全てのものがあります。ただ、それは地球世界のように物質としては存在してはいなくて、概念のみある感じなのが説明し難い世知辛さがあります。なので実際に食べたり、飲んだり、祝杯をあげたり、乾杯したり、やれつまみ食いをしたり、試食コーナーを何度も往復したり、という事は無いのですよ。全ては概念としてあるので、チョコレートパフェとはどんなものなのかも分かりますし、オランダのパンケーキとフランスのクレープの違いも一目瞭然ですし、パンナコッタって何のこった?という寒そうなジョークも出ませんな。私が地球にいたときはお饅頭と一緒にお茶を飲むのが好みでしたわい。食べ物や飲み物は地球にいるときに満足しました。バランスよく満足するのがポイントですな。シノビ君は今でも地球世界にいっては、カレーだのスパイスだのナンだのスフレやエッグベネディクト等を食べに行っていますよ。何気にグルメなシノビ君に祝杯をあげたいところです。(教頭)
 


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第107回カットコンクール優秀作品「潜土艦」

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作品名:「潜土艦」
作者:サミュエル・ジャナス【オーストラリア/キャンベラ】

 ほほぉ、これはなんともSFっぽくありつつ充実した作品ですな。いろいろと突っ込みどころ満載で大雑把な感じは否めないが、「ほほぅ~」と何度も唸りたくなるのは私だけだろうか。まず特徴的なのは、タイトル通り飛行機のような潜土艦なる乗り物が地面の中を飛んでいるのである。埋まっているように見えてしっかりと前方へ進んでいる。これは職人の技術なのか魔法なのかは分からないが、専用の通り道が無い土の中を自由に進む姿は圧巻の一言。きっと先端の尖がり部分に秘密がありそうですわ。そして、地面に生えている木の立派さよ。根がしっかりとしていて安心感。よーく見ると木の根っこに木の精霊がいて「やぁ」と挨拶をしていますな。モグラのような生物が楽しげに歩いていたり、潜土艦の下には縄文土器があるのが土の中っぽさがあり実によい。上にいる少年が手を広げて「さぁ、これが私の住む世界です。大地に根を張れば張るほど、いろいろな奇跡が起こり始めるんですね。」と笑顔で言っていそう。「木になっている果物がとても気になる」という一見ダジャレのように聞こえる理由で今回の優秀作品にしたのです。(教頭)


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第106回カットコンクール優秀作品「マンダラマスク」

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作品名:「マンダラマスク」
作者:和歌ノ山薫【和歌山県/高野町】

 一体なんでこんな作品を選んだのかと思われても仕方がなさそうではあるが、季節感を感じさせてくれる神秘的日用品作品の一つだ。男性なのか女性なのか分からない中世的な人物がマンダラ的な絵柄が入ったマスクをしていますな。どことなく、着けている人も安心しているような印象を受ける。マンダラが描かれているので、きっとマスクの裏に深遠でありがたいお経のようなメッセージが書いてあるか、そちらとこちらを繋げる橋渡し的なエネルギーがあり、埃や花粉、ウィルスを多次元的に変換をし「無」にしてしまう効力があったり無かったりしそうだ。地球で流行ったキョンシー作品の導師の儀式に憧れを持った者が開発したに違いない。そんな憧れから現実化へと向かわせた力に感服をしたので、今回の優秀作品にした。(パンダ会長)


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